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大人の勉強(高・大)

タイトルだけ見るとエロそうですが全然ですww
ていうか、絵せっかく上手くいってたのに強制終了った…orz
せめて線画だけでも残しておくんだったあああ凹凹

というわけで絵無しです。うう、この2ショ好きなんだけどな。



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「あ・・・」


事件から数日経ち肉体的にも精神的にも一人で歩き回るのが平気になってくると
大泉はよく病棟内の販売室に飲み物を買いに行った。
人に話しかけられるのが嫌だったので、夜中にこそこそとではあるが、
最初はあの学校を髣髴とさせて怖かった人気の無い暗い廊下にも慣れた。

しかし、そこで知り合いに会うのは初めてで
あの事件の関係者に会うのは、あれ以来だった。
普段は気にならない、自販機の機械音が耳に響く。
2人は固まり、黙ってお互いを見ていた。


「お

 お久しぶりです」


高浦が頭を下げると、大泉は苦い表情をする。
嫌な事を思い出してしまった。しかし、思っていたよりも平気であった。
それは向こうも同じのようで、コーヒーを一口飲むと、ふうとため息をついていた。
その前を通り自販機の前に立った大泉は、少しだけ顔を顰め、
数秒考えた後飲み物を買うと、大泉が高浦の隣に座る。(少々距離はあるが)
暫くの沈黙の後、今度は大泉から言葉を発した。


「あんたいつ退院だって?」
「よ、四日後です。」
「俺より1日先か。あいつらはもっと後だろうな。」
「ええ。彼らがいるのは別の病院みたいですが・・・心配してるんですか?」
「なんだよその顔」

いかにも意外と言いたそうな顔をする高浦に、大泉はむっとする。

「いえ、すいません」
「・・・別に。実際、俺は俺のことしか心配なんてしてなかったからな。
 他の奴の事なんてどーでも、俺はー・・・」

そう言って、大泉は高浦を見つめた。
とても、真剣な表情で。

「だから俺はわからねえ。あんたが、何であそこまで
 自分を犠牲にすることを苦に思わなかったのか」

きょとんとした高浦を、大泉が「アンタよっぽどのマゾなのか?」と茶化せば
「そんな事あるわけないでしょう」と顔を真っ赤にして否定した。

「何でかと聞かれたら、恐らくそれは私が刑事だったからでしょうね」
「刑事だから?それだけ?」
「ええ」
「刑事だって人間だろ。嫌なら嫌って言えばよかったじゃないか。」
「だから、私は刑事なんだから、人質を庇って、人質の被害を最小限に食い止めるのは
 当たり前の事なんです。何を置いても一般市民を守るというというのが仕事なんです。
「仕事だからって何でもするのか?」
「いや、仕事という以前に、私がそうしたかったんです。
 もちろんあんな行為は・・苦しかったし嫌でした。しかしもしまた同じ事があっても
 私は人質達を助けにどんな場所にでも行きますよ。」
「・・・・は・・・バカげてるな」
「そうでしょうか。」


大げさに仰いで長椅子にもたれる大泉の横で、高浦が頬をかいた。
横目にどうしても大泉の派手な寝間着が入ってきて
何とも可笑しくなってしまう。少し吹いてしまったが、
それでも高浦は大泉の目を見て、言った。


「私は自分の仕事に誇りをもっています。
 それは、貴方も同じでしょう?大泉さん。」


その口の端は不敵に上がっている。
こいつもこんな表情するんだなあと少しだけ考えた後、
負けず嫌らしい笑みを見せてから、大泉も高浦を見た。


「なあ。全国放送で粗相しちゃったアナウンサーが、
 相変わらずテレビに出てきたら、視聴者はどう思うだろうな。」
「それは驚くでしょうね。でも、その後の大泉さんの態度如何によっては
 もしかしたら何かが変わるかもしれませんよ。」
「何かって」
「何か・・貴方にとって、良い方にも、悪いほうにも、貴方しだいで。」


そうかあ そうだなあ
プルも開けずに手にころころと転がしていた
小さな缶ジュースを見ながら大泉は呟いた。
少々の沈黙があった後、手をぴたりと止めて再び大泉が呟く。


「俺も自分の仕事、好きだよ」


正直高浦は、事件の時から、大泉の事を厄介な人だと思っていた。
あまりにも自分の言いたい事を包み隠さず、空気も読まず、
青田を挑発するような事ばかり言って自ら自分を危険に晒す。
これがもう社会人で、しかもアナウンサーだというのだから
今のテレビ業界も大変だと思っていた。

大泉とて、高浦の事を最初こそは頼りにしたものの
あまりの役立たずっぷりにすっかり呆れ果て、
何で早く助けてくれないんだと怒りすら覚えていた。
犯人の電話の向こうでは、素っ裸でグランド3週とかしたらしいし
正直バカじゃねえのかとも思っていた。

「お互い頑張りましょうね。」


こんな風に目の前の男と微笑み合う事があるなんて
事件の時には考えられなかった。
あんな事が無ければ知り合う事も無かっただろう。


「あー・・ミックスジュースな・・適当に押しちゃったからな・・
 嫌いじゃないんだけどな・・・」
「どうかしましたか?」
「ああいや、俺さあ、コーラ好きでいつも飲んでたのよ。
 でもちょっとあの事件以来飲めなくなっちまって・・・」
「コーラ?」
「ああそうか。アンタあの時はまだいなかったのか
 いや、知らなくていい知らなくていい!俺は言わねーぞ!」
「別に言いたくないなら聞きませんけど」
「何で気になんねーんだよ。気になるだろ普通。なぁ?」
「聞いてほしいんですか」
「そんなんじゃねえよ!言わねえぞ!思い出したくも無い!」
「どっちなんですか!」


今この男と出会い話をしている事が
いつか自分にとって大変意味があった事だと思えるような


そんな日がくるんじゃないかと、思う。



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アナのパジャマは金ぴかシルクの成金パジャマ。絶対。
流石に立ち直りが早すぎだろうか。でも2人とも職場で変わらず頑張ってるしね!

ところで今テレビでやってる外国ドラマの少年の声が、物凄く少年征司君の声に聞こえた。今日オタクじゃない子と化粧水の話してたら、ニキビとビキニを自然と言い間違えた。

「ニキビには脂性でできるものとストレスでできるものがあるらしいよ!私のビキニはストレスでできたのかなー。」

とこのように。まあ先生は過剰なストレス?でビキニ人格が出来たのかもしれないけども!
周りのマスカを(私の話だけで)知ってる子に「お前www」と山ほど突っ込まれた。ほんとしねばいいよ^^

2006.10.16 | Comments(0) | SS

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