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愛する人(点野)

昨日のらくがき、「お前高浦さんを何歳だと思ってるんだ」と小一時間問い詰めたい。
ケ ー キ の 妖 精 は ひ ど い。

マスカレードのサイト用フォルダの中のメモ帳が、気づいたら結構な量になってた。漫画用のネタも含めて20個くらい。しかもどれも描きかけです。これはひどい・・・

ペンタブを勉強用PCにつなげている今、(昨日は・・・)
「ずっとSSのターン!」です。描きかけのものを一気に解消しようじゃないか!

というわけで、点野先生離婚話です。暗いです^^^^
最近何か公開するたびにずっと「暗いです」って言ってる気がする。
BLゲーの二次創作で、女性との離婚話ってどうなの!!
奥さんがどんな人かわからないのでずっと出せずにいたんですが、まあ待ってても解るわけないかと思って。FDで奥さんがでてくるわけもあるめえし・・な・・・へへ・・・


いつものように文章がめちゃくちゃですが、脳内補間で頑張ってください!
文字を読むんじゃなくてエアー読んでやってください。さめざめ


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僕には愛している女性がいた。


目が合うたびに頬を染めてしまうような女性がいた。

一緒にいると心が弾むような女性がいた。

告白する時、緊張で思わず声が裏返ってしまい、

プロポーズの時なんて、心臓が爆発してしまいそうになるような

そんな気持ちにしてくれる女性がいた。


その言葉に、笑顔で涙を見せてくれた女性がいた。





「別れたいの。」


仕事から帰ってくると、小さな卓袱台の上には、
片方だけ記入済みの離婚届が置いてあった。

初めてではなかった。

初めて妻に離婚の話を切り出されてから1ヶ月。
3度目だった。最初は驚いたが、今はただ悲しい。


「・・・・・ど、どうして・・・・・」

「何度も言ったわ。貴方のやっている事は・・暴力こそ振るわなくても、
 私の心に酷い傷を負わせているの。」

「何を言ってるんだ。僕は何もしてない!本当に、今でも君の事を」

「そうよ。貴方はいつも優しくて、かと思ったら急におかしくなって、
 そして次の日の朝にはまた優しくなる。そんな貴方を信じて今までやってきた。
 ・・・・でももう耐えられない。耐えられない・・・。」

「おかしく・・って・・・。」

「ねえ、気づいてないの?自覚がないの?貴方、変なのよ。
 貴方は優しいわ。大好きだったわ。でも、もうだめなのよ。」

「・・・・・・・・・」


ぎゅうとスカートを握り締めて俯く妻は、泣いているように見えた。
僕が、彼女を苦しめていたんだろうか。
確かに仕事で彼女を構ってやれない日も多かったかもしれない。
でも、まだ結婚して1年も経っていない。

「僕はまだ君の事を・・愛してる。
 僕に悪いところがあるなら直す。ちゃんと言ってくれ。
 僕がおかしい事をしている時に、言ってくれ。気をつけるから!」

「もう何度も言ってるわ。違うの。まるで貴方じゃないのよ。
 それに貴方は覚えていないの。自覚の無い事は、直しようがないじゃない。」


妻の言葉は僕の頭の中でぐるぐると渦を巻き、
それは徐々に頭を激しく揺さぶるような痛みへと変化していった。
いけない。ここで頭が痛くなって、うやむやにするような事は。
彼女の話を聞かなければ。
話し合わなければ。これからも2人でやっていけるように。


「ねえ、一味。貴方おかしくなる時、変な事を言うのよ。」

「・・・変、な・・・事・・・っ・・?」


頭痛が酷くなっていく。
立っていられない。


「貴方・・一人っ子でしょう?
 いつも言うのよ。」


彼女の話を聞かなければ。



「『僕には兄ちゃんが」

「だまれよ」


女の耳に、先ほどまでと違う男の声が聞こえる。


―――・・・ああ、きた。


「うるさいよ。お姉さん。」

「・・・・・ほら。」

「泣いてるの?もっと泣きなよ。それで、どっか行っちゃえ。」

「貴方おかしいのよ。まるで別の人みたい。」


点野の目にはひたすら怒りの色が浮かんでいて、
声をかけた女を不快そうに睨む。
しかしすぐに視線を逸らして一人ごちた。

「何がケッコンだよ。人形のくせに、勝手に動いて、
 勝手に知らない人を好きになって。僕は兄ちゃんしかいらないのにさ。
 おかしいよ。僕たちの事知らないで、勝手すぎる。」

「また『兄ちゃん』?貴方一人っ子じゃない。
 そんな事言ってうやむやにするのはやめて。貴方の虚言にはもううんざり」

「うるさいうるさいうるさい!!」


円卓の上に乗っていたグラスを乱暴に掴み、部屋と台所を仕切る引き戸に
投げつける。グラスと引き戸の窓ガラスが大きな音を立てて弾けた。


「お前なんていらない!お前なんていらない!!
 お前は僕の事なんてちっとも見てくれてないじゃないか!!」



頭を抱えて蹲る夫の姿はまるで小さな子供のようだった。

”お前は僕の事なんてちっとも見てくれてない”

そう・・・本当にそうだ。反論する気も起きず、女は素直にそう思う。
もし自分に、この大きくて小さな背中を抱きしめる勇気があれば、どうなるだろう。
私達夫婦はこれからも睦まじくやっていけるのだろうか。
優しい点野一味という男性と、いつかは子を授かり、幸せに暮らしていけるのだろうか。

・・・子、なんて。

彼は私と肉体関係を持とうとする度に、まるで別人のようになるのに。
そして、その度に私を拒絶するのに。
それにきっと、この人を今抱きしめられないこの時点で
私はとっくに彼と夫婦でいられる権利など無くしてしまっているんだろう。


「もう限界よね。・・・そうでしょう?」


ゆっくりと顔を上げた男の表情は、いつもの彼のものだった。
拍子抜けしたように妻を見つめ、辺りを見渡し、割れたガラスを悲しそうに見つめながら。


「わかった。」


一度だけ小さく頷くと、印鑑をとりに立ち上がった。






数日後、女はカバン一つを持ち、2人で暮らした部屋の玄関に立つ。


「最初から、貴方の心には一人の人しかいなかったわ。」

「・・・わからないな。」

「そのうち解るわ。・・・もう一人の貴方が、きっと教えてくれる。」



「駅まで送るよ」という男の申し出を笑顔で断り
女は薄いドアをゆっくりと閉じた。金属製の階段を下りていく音が聞こえ
低いヒールがコンクリートの地面をコツコツと叩く音もだんだんと遠ざかる。

聞こえなくなるまで、点野はじっと目を瞑ったまま、玄関を動けずにいた。








僕には愛している人がいた。



忘れていた。




『―― 一味、なのか?』





あの日までは。








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ちめのてんてーかわいいよちめのてんてー。
公式の質問のアレで、「原因が全然解らないんですけど、きっと僕が悪いんでしょう・・・」みたいな事言ってるのを見ると、いつも気の毒になってしまいます。そしていい人だね点野先生。原因がわからないのに離婚された奥さんの事を庇うのだね。好きだったのかなあ、今でも好きなのかなあと、悶々してしまいます。ゲームの時点ではまだ離婚してそんなに経ってないっぽかったですかね?どうなんだろ。

某RPGの私の好きなキャラは、飲んだくれになって奥さんに逃げられたのですが、エンディング後更正したら奥さんが戻ってきてくれたようですが・・・(キャラのファンとしては嬉しいですが、やおい的には私涙目www)
点野先生は多重人格が治っても奥さんが戻ってくることはないんだろうな。
隣にはヒロシかおにいちゃんがいるといいです。奥さんが風の噂で「一味さんの病気が治ったらしいよ」と聞いてちょっと顔を見にきたら、
ヒロシは大人の世界に孤独感を感じて更に点野先生への独占欲が強くなったり、
お兄ちゃんは塩まく勢いで追い返すといいよ^^「今更一味になんのようだぁぁあああ!!」って。フヒヒ!


・・・・・・・お兄ちゃんって女性に関してはどうなんだろう?
「恋愛経験」は「答えたくない」だから、やっぱり・・・どうt(ry
いやそういう問題じゃなくて、女性に欲情・女性が触る・女性に触るってことに関してどう思ってるのか、それとも「性欲」っていうもの自体を汚らわしく思ってるのか、そこらへんとーっても気になります。
またいろいろ考えよう!あとがき長すぎたwwwww

2007.12.21 | Comments(0) | SS

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