先輩おめでとう!!
今日は八王子先輩の誕生日なのです!!おめでとー^^!!
もーーー全っ然八王子先輩かけなくてびっくりした。
髪の毛1番難しい。
髪の毛の難しさからいったら
八王子先輩>>高浦さん>姫原>ヒロシ>アナ>岡田さん>>>双子です。
SS 今考えながら書いてる^q^パソコンが熱暴走で切れたら終わり・・・ブルブル
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「少し用事があるので、図書室で待っててください」
一緒に帰ろうと約束した日の放課後。
3年生のロッカー前で沼田にそう言われてから、もう3時間程。
八王子はそれを不審に思うでも、苛立ちを覚えるでもなく
ただ沼田に言われたとおり、図書室でじっと本を読んで過ごしていた。
手伝おうかと聞くと普段なら滅多に無いような慌てようで断られたが
その時、ふっと懐かしい記憶が八王子の頭を過ぎり、全てを察する。
沼田の行動ときたら、まるで毎年の妹のそれのようだった。
「(そうか。今日は僕の誕生日だもんな)」
昨晩の午前0時丁度。部屋で宿題をしていると、コンコンと小さくドアをノックする音が聞こえ入室を促せば、遠慮がちにドアを空け入ってきたのは年の離れた妹で。
お兄ちゃんおめでとう、1番に言いたくて、と、それはもうあまりにも可愛い笑顔で、祝いの言葉とプレゼントをくれたのだ。
「(あの時僕はなんて幸せな兄だろうと思ったけれど)」
赤く眩しい夕陽の光が部屋中に射し込み、誰もいない図書室には時計の音だけが響く。
沼田を待つ時間。それさえも幸せだった。
しかもそれが恐らく、いや、確かな確信を持って言える。
沼田が自分の為に今、何かをしてくれているのだ。
それを待つ楽しみ。しかし決して、察しているのを悟られてはいけない。
沼田はサプライズを企画してくれているのだ。ならば、それに応えなくては。
わざと知らないふりをしているという事を沼田が知ったら、意地が悪いと言われるだろうか?
さくらんぼ色の頬を膨らませる沼田を想像するだけで八王子の頬は緩みに緩んだ。
と、
「八王子先輩!」
ガラガラと大きな音を立てて図書室の引き戸が開く。
ぜいぜいと大きく肩で息をする沼田の姿に八王子は少しだけ目を丸くした。
「どうしたんだい、そんなに息をきらして」
「なんでもありません・・大丈夫です。すいません、長い事待たせてしまって」
「いいんだよ。それよりも少し休んだらどうだろう」
立ち上がり自分の向かいの席の椅子を引くと、沼田は汗だくの頭と真っ赤な手を大きく振って制止した。
「そんな!いいです、あの、僕本当に、大丈夫ですから!
それよりも先輩、お、屋上に、行きましょう!」
「屋上?」
「今夜は、星が綺麗ですから」
段々と呼吸を整え、ふうと一息ついてからにこりと笑う沼田は
夕陽の光を浴び、光る汗さえあまりにも美しく。
八王子は一瞬、呼吸を忘れた。心臓が高鳴る。
「そうだね。今日の空は、本当に星が綺麗に見える」
「宿直の点野先生に、屋上のカギを貸してもらいましたから。
あ・・・えと、もし今日この後、用事が・・・なければ・・・」
「もちろん、ご一緒させてもらうよ。いいだろう?」
「あっ、は、はい!もちろんです!」
後に、うっかり口を滑らせた点野先生から聞いた話では。
その日の沼田といえば、
自転車を走らせ近所のケーキ屋でショートケーキを2つ買い、
そのケーキを少し冷蔵庫で保存させてくれ、さらには屋上のカギを貸してくれと
職員室で散らかしすぎた机の上の書類と格闘していた点野先生に頼み込み
(他の職員も、普段は見ないような沼田の行動的な姿に驚いていたという)
僕に見つからないようにと、わざわざ登校時間を変えてまで持ち込んだ紙袋と
重い天体望遠鏡を1階の部室から屋上まで1人で担ぎ、
そこにきて「誕生日なのに屋上の地べたに先輩を座らせるわけにはいかない!」と、学校中からビニールシートを探して回って(これには点野先生も手伝わされたらしい)
とにもかくにも、大慌てだったそうだ。
その時はそんな事知らなかったが、
腕まくりをして普段よりも勇ましいような沼田の姿と、汗が滴る髪の毛の先。
少しだけ斜めにズレた眼鏡を見れば誰だって、その3時間の間
沼田がどれだけ頑張っていたのかという事が容易に想像できるというものだった。
沼田と並んで、屋上へ向かう廊下を歩く。沈み行く夕陽はどことなく、
あの事件のあった日に沼田と並んで見たあの夕陽を彷彿とさせたが
しかしその日の記憶にもう恐怖はなかった。
沼田が、変えてくれたのだ。
「あ、沼田。少しだけ家族に電話しておきたいんだが」
「わかりました。それじゃあ僕、先に屋上へ行ってますね」
わくわくとした様子で階段を駆け上っていく沼田の背中を目を細めて見送り、
それからすぐに、少しだけ罪悪感を感じながら、携帯の電話帳を開く。
家に電話をかければ、それに応えたのは妹で。胸の中の罪悪感が更に増した。
「ごめん、友・・・・ええと
お兄ちゃんの恋人が、誕生日をお祝いしたいって・・・
本当にすまない。9時までには帰るから」
落ち込まれるかと思いきや、小さくても女の子。
恋愛云々の話には驚くほど理解が良く、それどころか。
「(帰ったら"彼女"の話聞かせてねって・・・ううん)」
これは困った。なんと言えばいいのだろうか。
「恋人」と言ったのが間違いだったのか、いやしかし。
八王子は暫く電話を見ながら苦笑した後、
どこか清清しい表情で前に向き直ると
屋上へと続く階段を、ゆっくりと踏みしめていった。
この先に、沼田がいる。
僕の一番愛しい人が居る。
「(ああ、僕はなんて幸せなんだろう)」
口から心臓が飛び出てきそうな程に込み上げてくる愛しさを
ごくりと唾と共に飲み込んで、呼吸を整え、平静を装う。
僕は、何も知らないふりをしなければいけない。
八王子は屋上の扉の前に立ち、天窓から差し込む光が反射し、
神々しささえ感じるような、銀の取っ手をしかと握り締め
ゆっくりと、扉を開いた。
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ヒロ王ヒロのお話なんて、殆ど初めてかくんじゃないかな!!
というかものっそいしっちゃかめっちゃかな文章な気がするああいつものことでしたでへへ
八王子先輩お誕生日おめでとうございました!!
というかもうちょっと王子の練習しなきゃ!!ほんと かけなさす ぎる^^q^^^